こんにちは。白石ふくです。企業がインスタグラムを使用してプロモーションを行うのは、珍しいことではなくなってきました。特に「モノ」を販売している企業にとって、インスタグラムは低価格で多くの、感度の高い人に向けてアプローチする場として適しています。
筆者も暇さえあればインスタグラムを開いて眺めているためさまざまな企業アカウントを目にしますが、やはり世界観が統一されている・ファンとの距離が近い・ハッシュタグやキャプションをうまく活用している・キレイな写真や動画が投稿されている・ターゲットが明確である、などの企業アカウントには、一定数ファンがついているように感じます。
今回は、ターゲットとしている10代後半〜20代に女性に向けてインスタグラムを活用したアプローチが秀逸な「CANMAKE TOKYO(キャンメイク)」のアカウントを、インスタグラム分析ツール「Aista」を使用して調査してみました。
プチプラでドラッグストアなどで気軽に購入できるのに、優秀コスメとしても名高いキャンメイク。着実にプロモーションしつつ、女の子の「かわいい!」を凝縮したアカウントは、企業のインスタグラム運用担当の方必見です!
https://www.instagram.com/canmaketokyo/
「CANMAKE TOKYO(以下、キャンメイク)」は、プチプラでドラッグストアなどでも気軽に購入できるコスメブランドです。プチプラと言っても比較的多くの人の肌に合いやすくパッケージデザインなどもとってもかわいいので、根強いファンがたくさん。
2018年でなんと、ブランド設立33周年目を迎えています。もちろん筆者も、愛用者の1人です。
投稿日:2018年1月23日
こちらは、コンシーラーを紹介している投稿です。
まず写真がかわいすぎる!お菓子を撮影しているようなこちらの1枚は、タイムライン上で流れてきたら思わずスワイプする指を止めてしまいますよね。キャプションを見てみると、使い方のコツも紹介されています。
キャンメイクの投稿では、ただ商品を使用するだけではなくどのように使えばよいのかをキャプションで詳しく紹介しているケースがよく見られます。使用イメージが湧きやすい、ファンに優しい工夫のひとつです。
投稿日:2018年1月1日
こちらは、2018年の元旦に投稿された新年の挨拶動画です。動画そのものがかわいくて女心を思いっきりくすぐっているのはもちろんですが、こちらも注目はキャプション。日本語・英語・中国語での挨拶が記載されていますよね。
キャンメイクのように国外にも進出している、または今後進出を予定しているのであれば、日本語だけではなく英語や中国語といった言語のキャプションをつけるのもおすすめです。
もちろんハッシュタグも。いいね!もつきやすく、1月24日時点で4,500件以上のいいねがついています。
投稿日:2017年12月28日
こちらは、記事の冒頭でもご紹介したキャンペーンを告知している投稿です。応募して抽選に当選した場合のプレゼント商品が投稿されているので、応募意欲が高まります。
応募した写真は特設サイト内で紹介されるので、かわいくておしゃれな1枚を投稿すれば投稿者のフォロワーが増えるかもしれない!というインスタグラムユーザーの心理をくすぐるおまけつきなのも、応募者が増えやすい施策のひとつ。こちらはエンゲージメント率*が2%を越える、人気投稿の1つともなっています。
(*エンゲージメント率:Aistaにおける「エンゲージメント率」とは、指定した期間の投稿に対するいいね!の数をフォロワー数で割って合計したものを表します。)
投稿日:2017年12月24日
こちらは、2017年のクリスマスに投稿された1枚です。
「クリスマス」「コスメ」となると、クリスマスにおすすめの商品を紹介したりメイク動画をアップしたりというのがコスメアカウントでよく見る投稿ですが、人気アイテムでツリーを作るという、一味ちがった投稿がおもしろいですよね。
結果、約1ヶ月の間に9,000件を超えるいいね!がついています。人気アイテムの紹介になるだけではなく「よくある投稿」ではないからこそ目をひく、加えてコストもかからない、低予算で高いプロモーション効果を期待できる投稿として、ぜひ真似たい投稿の1つです。
投稿日:2017年2月14日
こちらは少し時期を遡って、2017年のバレンタインデーに投稿された1枚です。バレンタインデーは、女の子にとって特別な1日。ドキドキと不安で胸がいっぱいになるこの日に「恋に効く!」というキャプションは、背中を押してくれる気がしますよね。
バレンタインデーやクリスマスなどのイベントは、特に商品を販売している企業やブランドにとって売上げアップを期待できる、かつ、プロモーション効果も高まりやすい傾向にあります。
インスタグラムを使用してプロモーションを行うなら、ほかの競合他社がこれまでどのような投稿をしているのか、自社のターゲットユーザーのニーズはどこにあるのかなどを早い段階から検討して、投稿に反映させましょう。
キャンメイクのインスタグラムは、とにかく「かわいい!」が連続の、女の子にはたまらない写真や動画がたくさん投稿されています。「かわいさとトレンドを気軽に取り入れられる」というブランドコンセプトがそのまま反映されたようなインスタグラムは、ファンとの距離感が近いことが特徴。
友だちの投稿を見るような感覚にさせるキャプションは、インスタグラム運用担当の方はぜひ真似てみてはいかがでしょうか。
以上、白石ふくでした。