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こんにちは。白石ふくです。
スマートフォンのユーザー層の拡大に伴い、SNSのユーザー層も「若い子たちのもの」だけではなくなってきています。とくにいまや5人に1人は利用していると言われるインスタグラムは、少し前までは若年層の女性がメインのユーザー層でしたが、現在では男女比は約4:6に、中高年も利用しています。
そこで今回は、最近のインスタグラムのユーザー層や「インスタ映え」の変化ついてご紹介します。
とくにインスタグラムを企業のプロモーションツールとして利用している方は、ユーザーとのコミュニケーションの取り方を検討するためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは、最新のインスタグラムのユーザー層についてご紹介します。
2019年6月の公式発表によると、日本国内の月間アクティブアカウント数は3,300万以上となっています。
参照:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 | Facebookニュースルーム
年齢層については、40代が1番多く(618万人)、次いで30代(528万人)、20代(497万人)、50代(426万人)、15歳以上の10代(352万人)、60代(251万人)となっています。
引用元:【最新版Excelデータ配布中】5大SNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE)
日本の人口について調べてみると、2019年11月1日時点では、15歳以上の10代は583万人、20代は1,264万人、30代は1,426万人、40代は1,851万人、50代は1,631万人、60代は1,616万人と発表されています。
参照:統計局ホームページ/人口推計の結果の概要(令和元年11月報)
この数値と先ほどのインスタグラムのユーザー層の数値を合わせてみると、各年齢層でどれくらいの割合の人がインスタグラムを利用しているのか想像することができます(両データの計測時期が異なること、データが概算値であることなどから正確な割合を算出することは難しいので、あくまでイメージをするための材料としてください)。
15歳以上の10代:約60%
20代:約39%
30代:約37%
40代:約33%
50代:約26%
60代:約15%
「ユーザー数」でみるとそもそもの人口数の影響が大きくなるために40代のインスタグラムのユーザー数が1位となっていますが、
このように割合で見てみると、若年層になればなるほど人口に対してインスタグラムを利用している人が多いことがわかります。
とはいえ、ここで注目したいのが「40代、50代の割合」です。
20代、30代と比べて割合が減っているとはいえ、大きく差が開いているとはいえません。
つまり、「インスタグラムは若年層が楽しむSNS」ではなく「幅広い世代で利用されているSNS」と言えるのです。
男女比についても把握しておきましょう。
2019年6月の公式発表によると、日本国内の月間アクティブアカウント数のうち、男性ユーザーは43%、女性ユーザーは57%です。
参照:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 | Facebookニュースルーム
年代別のユーザー数の男女比を見てみましょう。
引用元:【最新版Excelデータ配布中】5大SNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE)
多くの世代で女性の方が多いという結果になっています。ただし40代、60代においては、男性のユーザー数の割合が多いことが特徴です。
先にご紹介した年齢層のデータとあわせて鑑みると、中古いう年層の男性もインスタグラムを利用している方が多いということがわかります。
続いて、2018年ごろから発生している「インスタ映えの変化」についてご紹介します。
これまで「インスタ映え」というと、「盛り」「キラキラのリア充」などを思い浮かべる方も多かったのでは。
しかし2018年の夏ごろから、「ナチュラル」「ヘルシー」「こなれ感」などがキーワードとなってきています。
そのため、「加工はするがナチュラルに見えるように」「あえてブレた写真も使う」「力の入っていないリラックスした」投稿が多く見られます。
このような傾向は、特に若年層のインスタグラムユーザーによく見られますが、インスタグラムの「使い方」に変化が出ていることが要因のひとつです。
これまでは少しでも多くの人から「いいね」をもらうために「非日常の盛り写真であること」「完璧な外見を演出すること」が重要視されていました。現在は、SNSの中ではなくリアルな人間関係のある友達から「いいね」をもらい、仲間同士の時間や絆が重要視さえています。
インスタグラムの機能面の変化にも、この傾向が表れています。
例えば、2019年には以下のような発表がありました。
・いいね数の非表示
・整形を連想するようなARフィルターの禁止
・「フォロー中のアクティビティ」の廃止
これらの発表はどれも、「SNS上で過度に自分を演出してたくさんの「いいね」をもらうことが正ではない」ことを示しています。
また、2019年10月より提供開始となっている新アプリ「Threads」が、広告は入らずあくまで「親しい友人とだけ写真や動画、ストーリーズなどを共有して楽しむメッセージツール」をコンセプトとしていることからも、日本だけでなく世界的にインスタグラムの使われ方に変化が出ていることを表しているといえます。
インスタグラムをはじめ、友達や社会とつながりを持つツールであるSNSを活用してユーザーとコミュニケーションをとるのであれば、各SNSのトレンドを押さえておくことはとても大切です。
さまざまなデータからそのトレンドを把握することはもちろんですが、やはり担当者自身がそのSNSを日頃からよく使い、自分の目で観測して感覚を磨くことも欠かせません。
企業のインスタグラムアカウント運用担当者の方は、ぜひ日頃からまずは自分がインスタグラムで情報収集をしてみてくださいね。
以上、白石ふくでした。