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SKY-HIとInstagramの意外な出会い「最初、裸体写真アップしちゃった(笑)」

SKY-HIとInstagramの意外な出会い「最初、裸体写真アップしちゃった(笑)」
alert最終更新日から半年以上経過した記事です。

アーティスト・SKY-HIこと日高光啓は、音楽の壁をラクラクと飛び越える。

パフォーマンスグループ「AAA(トリプルエー)」で女性の視線を虜にしつつ、2ndアルバム「カタルシス」では、ドープな死生観を練り込んだリリックで本格的なヒップホップファンをもうならせる…。

変幻自在に見えながら、その実、誰よりも自らのスタイルをもつらぬくそんなSKY-HIもInstagramを活用するひとりだ。

彼にとってインスタはどんなものなのか? 7月27日(水)にリリースするニューシングル「ナナイロホリデー」の話とともに、その使いかたを聞いた。

Instagramを使い始めた時期

――SNSですが、もともとはTwitterから入ってそのあとにInstagramを始められたんですよね。

「そうです。でもインスタもかなり初期から始めていましたね。インストールした最初、インスタを写真加工アプリだと勘違いしていたんです。プライベートで撮った自分の裸体写真がアートっぽくて、フィルターをかけたら、よりそれっぽくなったんですね。『うわーiPhoneでこんな感じにできるんだ!』って感激して保存したら、全世界に公開されていた(笑)」

――(笑)。

「一応言っておきますけど、裸って局部丸出しとかじゃないですよ。でも、それに驚いて『何だよ! もうこんなの使わねー!』って(笑)。5年前くらいですね」

――かなり初期に一度使ってはいたんですね。

「それからいろいろなSNSが世の中に浸透して、ああ、これは流れがインスタに行くなって思って、また始めました。でも、私生活がスタジオばっかりだから……」

――オシャレ感がないと?

「きっと、このツールはモデルさんたちが華やかな世界を発信するためのツールなんだろうって一線引いていたんです。でも、あるとき僕でもできることもあるだろうってちゃんと投稿するようになりました」

Twitterとの使いわけ

――やはりTwitterなどとは使い方が違いますか?

「どちらかといえばインスタのほうがピュアにやれるのかな。Twitterは、わりと計算して使っています。というのも、僕のようなジャンルレスのミュージシャンって間口が広い分、色眼鏡で見られるケースも多いんですよ。『ヒップホップでしょ』『AAAの人でしょ』とか」

――失礼ですが、日高さんのルックスを見て、“チャラい”と偏見を持つ人もいるかもしれませんね。

「だからTwitterは、どっちかに偏った意見だろうと本音をビシビシに出しています。でもインスタはもっとナチュラルに『あ、いい写真が撮れたからアップしよう』って思えますね。あとは極力ポップに広く受け入れられる内容にすることは心がけていますよ」

――写真を撮るのはお好きですか?

「これが意外と好きなんですよ。ハマったのは、連続投稿して並べたときにテーマを持たせることです。たとえばハワイに行ったときに最初、海のブルーを載せて、次に芝生のグリーン、夕暮れのパープル…あのね、オレンジ色じゃないんですよ。そんな風に写真を並べるとすごくキレイなんです」

――最近のお気に入りはどの写真ですか?

「動画なんですけど、ほらこれ、福井県の東尋坊に行ったときのものなんですけど。すごい波でしょ。写っていないんですけど、このあとスタッフのひとりが波にのまれます」

――(笑)。

「なかなか奇跡的な日です。東尋坊が晴れて海が荒れるタイミングってなかなかないみたいなので」

ニューシングル「ナナイロホリデー」について

――さて、今シングル「ナナイロホリデー」は、前作シングル「クロノグラフ」(5月11日)を発表してからすぐのリリースですね。

「そうですね。今が人生で一番勢いに乗れているときなので、どんどん行っちゃおうと。実は少し前にノドの手術をして気持ち的にもずいぶんと落ち込んだんですね。これ、また歌うことができるんだろうか、って。でも、実際に作曲作業に取りかかってみると楽しくて仕方ない(笑)」

――4月中は術後ということもあり活動を停止していましたね。

「だからこそ、また音楽がやれるうれしさは数倍で。あらためてそれに気がついたからこそ今の勢いもあると思います」

――話は変わりますが、日高さんはいわゆる「客イジリ」は嫌いとの話を伺ったのですが。

「うーん、お客さんのテンションをパフォームであげきれていないのに、とりあえず『セイホー!』って言ったり、同じ動きを促すことで盛り上がってる感を出すのはどうなんだろうって。お客さんって楽しみかたはバラバラのはず。ゆっくり見たい人はそうして楽しんでいるし、グイグイ来たいヤツは自然にそうするわけだから」

――確かに。

「僕はそれをゴールにしたらステージに立つ人間として終わると思っているんです。ステージに立つ側が、歓声の大きさやお客さんが手をあげている数で自己満足に盛り上がっていることを判断するのがイヤなんですよ。音楽自体、無形物なんだから評価だって無形物じゃないですか。帰るとき、『何かスゲー良かった!』とそれぞれ感じるのがライブで、けして『3,000デジベル出てたから良かったー!』じゃない」

――新曲「ナナイロホリデー」はシンプルでありながら深みを感じさせるリリックが印象的です。

「この曲は今年行ったホールツアーでの気持ちがそのままつづられています。歌詞の『必ず戻ってくるから』は、またツアーをやるよ、っていうメッセージと、ノドの手術から復活して再びステージに立つ意気込みです」

――9月からは18箇所・20公演のライブハウスツアーが控えていますね。ホールツアーとはお客さんの距離感が違って新鮮では?

「大きな舞台でスケール感のある演出があって、それに見合う輝きぶりを発する自信はあるんです。同時に、ライブハウスの“素舞台・素照明”の何もない状態でもお客さんにチケット代以上のものを持って帰ってもらえる自信もある。場所は違えども、きちんと満足を与えると自負しています。今から楽しみですね!」

この記事を書いた人

森田浩明

森田浩明

2010年より執筆活動開始。エンターテインメントからストリートカルチャー、ロボット工学まで多彩な分野を手がける雑食ライター。また、音楽家や写真家、タレントを中心にインタビューも年間50本以上をこなす。

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