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「消費者の声を聞き、消費者の声を活用する」~ ローソン×オプトの取組み事例「ローソンインスタ研究所」より ~

「消費者の声を聞き、消費者の声を活用する」~ ローソン×オプトの取組み事例「ローソンインスタ研究所」より ~
alert最終更新日から半年以上経過した記事です。

今回、株式会社ローソンとインターネット広告代理店である株式会社オプトソーシャルメディア事業部が運営する「kakeru」が共同で開催した「ウチカフェ写真撮影ワークショップ」に参加させて頂いた。

会場は約40名程度の抽選で選ばれたローソン会員が参加。内容としては、インスタグラマーの方の講義を受けながら、実際にインスタグラムでローソンの商品で投稿に挑戦、品評会という流れであった。

ローソンの白井氏に聞いたワークショップ開催について

株式会社ローソン デジタルプラットフォーム部マネージャーの白井明子氏に独占でお話を聞いた。

— 今回のワークショップ開催の意図はなんでしょうか。

白井氏:「インスタグラムでうまく写真が撮れない。。。」というお声を聞く機会がありました。
私たちとしては、お客様が私たちの商品を周りのお友達などに、お伝えしようとしてくれているのをサポートできるといいなと思いイベント開催をしました。

— ローソンとしてはインスタグラムをどのように考えていますか?

白井氏:実際に若い方の中には、twitterやインスタグラムで検索をしている方たちがいるということも聞いています。

例えばですが、ケーキとインスタグラムで検索をした時に、私どもの商品が可愛く写っていて、「あ!これってローソンなんだ!」となってくれれば良いと考えています。

ローソンでは約20のソーシャルメディアアカウントを運用しています。企業からの情報発信だけでなく、生活者の方からの発信、ネットワーク上での会話も重要であると考えています。

— ローソンのインスタグラム活用における目指す方向を教えて下さい。

白井氏:仕掛けに対しての反応がとても良くなってきていると感じていて、確実に影響が大きくなってきているというのは日に日に感じています。

インスタグラムにおいて言えば、今はお客様がローソンの商品をどう投稿してくれているのかウォッチしながら、「#ローソン」「#lawson」でたくさん投稿がある状態というのを目指しています。

オプトの三川氏に聞いた共同でイベントを開催する経緯とは

また共同開催を行った株式会社オプト ソーシャルメディア事業部「kakeru」副編集長である三川氏にもお話を聞いた。

— 今回、ローソンとオプト共同でイベントを開催することになった経緯を教えて下さい。

三川氏:以前、弊社で行ったイベント「『人気インスタグラマーが教える「初心者向け 料理写真撮影×女子会」』プライムシェフ主催 supported by kakeru」にローソン様が参加されていらっしゃいました。

その時に「同様のことをローソンでもやりたい!」とお声がけを頂いたのがきっかけです。

ローソン様で抱えていた課題として、ローソンの商品をもっと魅力的に写真に撮りたいというローソンのファンの方がいるけれどもうまく撮れないという声をもらっていたということでした。
実際、企業側で作りこんだ写真が一般生活者の方のコンテンツに勝てないということが多々あると思っています。

そういう意味でもローソン会員の方にこういったワークショップを行い、楽しみながらローソンの投稿を増やして頂くことはとても有意義であると感じています。

— オプトとしての今回のイベントの狙いはなんですか?

三川氏:数年前より、ユーザー発信のコンテンツが大きなパワーを持ち始めています。

今後は、ユーザーを企業マーケティングにどう巻き込んでいくのかを考えなくてはいけません。
そのためオプトのソーシャルメディア事業部としては、SNSだけでなくリアルでも消費者と接点を持つことのできるイベントをお客様と一緒にどんどんチャレンジをしていきたいと考えています。

— 一般消費財、メーカーのお客様でもソーシャルメディアで悩んでいる方は多数いらっしゃると思います。三川さんとして、何か注意点やアドバイスはありますか?

三川氏:実際、「ユーザーコンテンツはステマ(ステルスマーケティング)ではないか?」という懸念を持っていらっしゃる企業様も多いのではないかと感じています。

私達としてはもっと消費者のコンテンツを活用すべきであると考えています。
その理由は、企業が趣向を凝らした写真を投稿するよりも、消費者の方たちの投稿の方が魅力的なコンテンツであるケースが圧倒的に多いからです。

今回はローソン会員、つまりファンの方を集めて行ったのですが、彼女たちは「自分たちはローソンへの気持ちを表現したいけど、それがうまくできない!」という彼女たちの気持ちを、私たちがスマホ撮影テクニックを伝授することで、叶えようとするものでした。
今後、今回ご参加頂いた皆様がより良い投稿をしてくれると信じています。

— なるほど。そのために企業から今日からできることってなんでしょうか?

三川氏:まずは自社のファンを見つけることだと思います。

彼、彼女たちが実際に企業に対して、どういう気持ちを持っていて、どういう投稿をして、どういうハッシュタグを使って、メッセージを発信しているかをしっかりと見て理解することが大事ではないかと考えます。

企業ブランドは消費者と一緒に作っていくものだと考えているからです。まずはインスタグラムで検索をしてみて、自社の商品がどう投稿されているのかを見ていくことが大事だと思いますよ。
その時にインスタグラム解析ツールの「Aista」も使えますね(笑)。

まとめ

ローソンもオプトもソーシャルメディアに関して共通する認識としては「消費者の声を聞き、その声を活用していく」ということでした。

実際にローソン白井氏のおっしゃるとおり「インスタグラムで検索をするユーザーが多くいる。
その中でローソンに関連する良い投稿を増やす」という試みは本当に重要であると弊社も考えています。

これはソーシャルメディアの運用だけでコントロールできることではなく、プロダクトなどの状況にも大きく影響する部分です。

ローソン、オプト2社の取り組み・考え方は、一般消費財を扱う企業であれば、どの企業にも当てはまることであると考えられます。
是非この記事を見た企業の方には取り入れていただきたいですね。

この記事を書いた人

今城博士

今城博士

notari株式会社代表取締役社長。Instagram解析ツールの「Aista」、エンジニアの情報アンテナを加速させる共有サービス「TechClips」を提供。

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