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こんにちは。白石ふくです。企業のインスタグラムアカウント運用担当者の方にとって、フォロワーを獲得することが重要施策のひとつですよね。どうすればフォロワー数を増やせるのか調べてみるとさまざまな情報がヒットしますが、中には実は「本当にそれで増加するの・・?」というおかしなものも…。最短で成果を出すための方法を去ることはもちろん重要ですが、誤った情報や自社にそぐわない手段を選ばないためにも「どのように情報を取捨選択するか」を知っておくことが大切です。
そこで今回は、フォロワー数を増加させるために施策を検討する際に、運用担当者の方が注意すべき「情報の選び方」についてご紹介します。自社アカウントを運用する飢えで「本当に最適な」情報を参考にしましょう!
まずインスタグラムアカウントを運用する上で欠かせないのが、公式発表のチェックです。「newsroom」では、インスタグラムに関するさまざまなニュースが日本語で発信されていますので、毎日チェックするようにしましょう。あわせて、英語表記ですが「INFO CENTER」でも最新情報が掲載されています。「newsroom」でチェックした情報は、念の為こちらでも確認しましょう。
新機能の発表があると、インスタグラムの公式インスタグラムアカウントで新機能を使用した写真や動画が公開されます。公式アカウントをフォローしておけば、万が一ニュースを見逃していても新機能について知れますので、フォローをおすすめします。
インスタグラムについて調べた際にヒットした情報は、先にご紹介した「newsroom」「INFO CENTER」の2つの公式サイトも含めて掲載日まで確認してください。よりユーザーにとって使いやすいSNSに日々進化しているインスタグラムでは、例えば1年前と現在でも仕様が大きく異なります。最新の情報かどうかは掲載日(記事公開日)をチェックして、現在の仕様を前提としているかどうかを確認してください。
ヒットした情報を発信している「記事元」のチェックも欠かせません。有益な情報を発信することを目的として記事を公開している場合は問題ありませんが、中には例えば広告会社やキャスティング会社など、企業が「売りたいもの」に落とし込むための情報になっているケースもあります。そういった情報だけと元にすると、気がつけば自社が遂行したい施策とかけ離れてしまったという可能性も少なくありません。
もし記事を見た結果、ツールやキャスティングなどを検討するのであれば「本当にそれ以外の選択肢がないのか」を一度立ち止まって考えてみましょう。
投稿につけるハッシュタグを選ぶとき、どのように選んでいますか?1投稿につき30個という制約がある中で、少しでも自社アカウントに有利なハッシュタグを選ぶのはなかなか難しいですよね。
ハッシュタグの選択方法のひとつとして、競合他社のアカウントが使用しているハッシュタグをチェックする、があります。ハッシュタグをチェックすると大きく「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3つに分けられます。
「ビッグキーワード」とは「#love」「#happy」など、どのような投稿でも使用できるようなキーワードで、使用投稿数も多いハッシュタグ。
「ミドルキーワード」とは「#fashion」「#food」のように、ある程度つける投稿は絞られるものの、比較的使用投稿数が多いハッシュタグ。
「スモールキーワード」とは「#企業名」「#商品名」など、オリジナリティのあるキーワードが中心となっているハッシュタグ。
これらの3つのうち、どのハッシュタグを選べば狙っているユーザーに刺さりやすいのかは、アカウント毎ではなく、投稿内容毎に変わります。すべての投稿において同じハッシュタグを使用するのではなく、投稿内容に合わせてどのハッシュタグを使用すればよいか、調べてみましょう。
1投稿につき使用するハッシュタグ数については、最高で30個という制約があるとは言え「◯個が最適」という情報も多々出てきます。結論から言うと、何個つけるべき、と言い切ることはできません。
なぜなら、つければつけるだけハッシュタグ検索されたときにユーザーの目に止まる可能性は高まるからです。とは言え、ハッシュタグをつけすぎると見た目がよくない、スパムのように見える、発信内容にそぐわないハッシュタグまでついている、などの問題も起きます。「何個のハッシュタグが最適か」という視点ではなく「どのようなハッシュタグが最適か」という視点を持った上で情報収集をしましょう。
さまざまなインスタグラム運用ツールが存在しますが、その多くがインスタグラムが提供している「API」を使用して構築されています。2018年前半には「Instagram API」というAPIが全面的に廃止となったことで、多くのツールが使用できなくなったことがありました。現在は、ビジネスアカウントをサポートする「Instagram Graph API」というAPIが提供されていますが、流動的に仕様変更が起きると想定しておきましょう。仕様変更が起きるとこれまで仕様していた運用ツールが使えなくなった!ということも起きます。
ツールが使用できなくなったためにアカウント運用ができなくなった、ということがないよう、ツールに頼りすぎた運用にならないように注意が必要です。あわせて、APIの仕様変更情報には敏感になりつつ、ツール提供元から発表されているツールに関する情報も日々チェックしておくことが重要です。
フォロワーを増やすために自社アカウントの「フォロー数」を増やすことももちろん考えうる施策のひとつではあります。手動で自社の発信している情報や狙っているターゲットに適切と思われるアカウントをフォローしていくのは大変な作業ですが、だからと言って「自動フォローツール」を導入するのはリスクもあります。
「自動フォローツール」は導入するだけで自動でフォロー数を増やしてくれる便利なツールで、中には自動でコメントをしてくれるものもあります。しかし自動で大量にフォローをしたり、脈絡なく自動コメントを残したりすると、ユーザーまたはインスタグラムから「スパムアカウント」と認識される可能性も否定できません。スパムアカウントと認識されてしまうと解除する手間がかかりますし、なにより企業のイメージダウン・信頼の低下につながります。
手軽だからと言って、安易な自動化ツールの導入はおすすめできません。
企業のインスタグラムアカウントの運用効果を高めるためには、さまざまな情報を収集して運用施策を柔軟に組み立てていくことが重要です。とは言え、参考にする情報は「なんでもいい」わけではありません。施策を検討する際に中心に考えるべきは「ターゲットユーザーの目に留まること」ですので、そのために必要な情報を取捨選択しましょう。そして、取捨選択する際は「正しい情報か」「最新情報か」「自社の運用スタイルに適しているか」の3つの視点を持ちましょう!
以上、白石ふくでした。