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フォロワー数30万超え!女性に人気のファッションブランド「EMODA」のインスタグラム運用方法とは

フォロワー数30万超え!女性に人気のファッションブランド「EMODA」のインスタグラム運用方法とは
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女性に人気のファッションブランドEMODA。インスタグラムには2013年から取り組み始め、現在は30万人のフォロワーを抱える人気アカウントである。

30万フォロワーと言えば、ソーシャルメディア運用に定評がある無印良品のインスグラムアカウントのフォロワー数とほぼ同数である。このインスタグラムアカウントの運用を支える担当者であるMARK STYLER株式会社の「EMODA」デジタルマーケティング担当の後藤沙織氏にお話を聞いた。

ハッシュタグや投稿に関して

EMODAのインスタグラムアカウントでは、1日に10回以上の投稿を行っている時期もあったが、現在は3回程度になっている。

emoda_officialインスタグラムアカウント

理由としては、投稿すれば必ずしもフォロワー数が増える訳ではないためである。インスタグラムを始めた頃は、投稿すればフォロワー数が増えると考えていたが、実際に運用や投稿した結果を解析してみるとそうではないことが分かった。

また、ハッシュタグも現在は数件程度しかつけない。それまでは、いわゆる定説と言われた11個程度、その後に限界数の30個までつけていた。投稿数やハッシュタグ数を、今の運用方法へシフトしたきっかけは、2016年6月に実装されたインスタグラムの表示アルゴリズム変更を実感しているからだと後藤氏は語る。

EMODAは、ハッシュタグを複数つける理由のひとつとして、『新規ユーザー流入』を考え行っている。ハッシュタグを検索キーワードのようにビック、ミドル、スモールと散りばめ、『この写真はイケる!』『これでは駄目だ。。。』と予測を立てることができたが、アルゴリズム変更以降は感じにくくなっているというのだ。

また、投稿のビジュアルに関して、彼女は「3枚の法則」というのを自分自身で作っている。それは、トップページのビジュアルが崩れるのを防止するために、投稿枚数を3枚、6枚のように3の倍数単位にして、ひとつの絵のように見せる手法を使っている。

どのタイミングで見られても、投稿した写真でブランドイメージが崩れないようにビジュアルを意識しているためだ。
そして、投稿自体の内容も、過去はブランドイメージに近いクオリティの高いものであったが、それを少しずつ崩してリアルに近づけている。ただ、完全なリアルではなく、イメージとその中間くらいの位置をイメージしているという。つまりユーザーだけでは撮れそうで撮れない投稿を狙っているのだ。

この全ての試行錯誤やチャレンジや努力は全て商品の販売につなげていくためである。EMODAの商品は全国に展開している44店舗(海外、アウトレットを含む)と公式通販サイトであるランウェイチャンネルにて購入することができる。その原動力のひとつとなっているのが、ソーシャルメディアの活用である。

ソーシャルメディアの活用に見るインスタグラム

EMODAではインスタグラム、Facebook、twitter、ブログを運営している。ソーシャルメディア毎に役割は異なっていて、その中でもブログとインスタグラムは売上に大きく貢献をしているという。ただ、後藤氏も語る通り、購買消費者やターゲットや商品購買態度に依存するため、ブログとインスタグラムがどのブランドにでも効力を発揮するかといえば違う。

実際にインスタグラムを見て、商品を購入するためにECサイトや実店舗へ来店するケースは多い。後藤氏は「店舗のSTAFFにインスタを見て来店した!と言ってくださるお客様も多いですし、来店したお客様の友人同士の会話を聞いているとインスタの力を実感しています。

恐らくですが、来店していただくお客様の半数くらいの方はEMODAのオフィシャルインスタグラムを見てくれているのではないでしょうか。」と言う。O2Oは難しいと叫ばれるなか、EMODAでは見事に成功をしている。

自社の販売STAFFを使ったインスタ×ブログ施策

EMODAの特徴的な施策のひとつに自社の販売STAFF8名を活用したソーシャル展開がある。実際のショップスタッフなどでメンバーは構成されていて、通常の業務と平行しながら熱心に更新をしている。

後藤氏が言う通り、彼女たちは「店舗でも会える、憧れてもらえる存在」であり、実際に後藤氏もそれを目指している。
彼女たちには毎月ミーティングを行い、実際にどういうハッシュタグをつければ良いか、投稿内容や最新のトピックスなどを伝え、ブログとインスタグラムで更新してもらっている。

emoda_officialインスタグラムアカウント

弊社が調べていると、彼女たちは私生活を含めた投稿を行い、その様子をブログに記載している。後藤氏が「インスタグラムでは、写真の威力が大きく、中々細かく記載した文章は読まれていないと感じている。」というようにブログでは商品の紹介や詳細説明、そしてコーディネートについて書かれている。

これは筆者の推測であるが、ソーシャルメディアを横断的に使うことにより、相互にユーザーを行き来させ、情報を届けていく。そしてどちらか流入しても相互補完できるような関係を取っているのではないかと考える。

ユーザーとの交流

EMODAではファッションブランドとしてはタブーとされる消費者やインスタグラムユーザーにも積極的に交流をする。
実際に自社インスタグラムアカウントをユーザーからタグ付けされた場合や投稿した写真にコメントをもらった場合、ユーザーへ反応を返すようにしている。

これは、まだ実験中ではあるが、前述したインスタグラムの表示アルゴリズムの対策でもある。Facebookではエッジランクというアルゴリズムが適用されている。もしも同一の概念が適用されているのであれば、ユーザーとコミュニケーションを取ることにより、表示を届けることができるのではないかと推測をしている。

最も彼女たちが大事にしている理由は、タグ付けまでしてくれる熱心なユーザーはEMODAにとっても重要な存在である。後藤氏は「一生懸命私達と一緒にブランドを盛り上げようと、綺麗に頑張って撮ってくれた写真をインスタグラムにアップしてくれるお客様に出来る限り反応を返してあげたい。それで少しでもユーザーが喜んでくれて、またブランドを好きになってくれれば私達も嬉しい。」と言う。

後藤氏は「商品が変われば、ソーシャルメディアの使い方も変わる。つまりA/W(Autumn/ Winter)の時期になれば必然的に新しいチャレンジをしなくてはいけない。今後も色々な変化をつけ、試していきたい!」と語る。

MARK STYLER株式会社
http://www.mark-styler.co.jp/

まとめ

今回、取材をしていて感じたことは数多くのチャレンジをEMODAのデジタルマーケティングチームは行っているということだ。通常30万フォロワーもいると守りに入る部分も出てきてしまう。もちろんファンは大事にしているが、投稿方法や枚数、タイミング、施策など色々とチャレンジを重ねている。

ただ、このチャレンジも闇雲に行っている訳ではない。しっかりと仮説を立て、施策を実行した後には解析ツールなども駆使しながら検証を行い、改善を繰り返している。30万フォロワー獲得というのは単純なブランド力だけではなく、裏にはこのような試行錯誤した努力の結果ではないだろうか。

この記事を書いた人

今城博士

今城博士

notari株式会社代表取締役社長。Instagram解析ツールの「Aista」、エンジニアの情報アンテナを加速させる共有サービス「TechClips」を提供。

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