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【保存版】担当者必見!インスタ運用におけるリスク管理

【保存版】担当者必見!インスタ運用におけるリスク管理

今やインスタグラムを使って企業認知や販促活動などを行うのは当たり前の時代!むしろ、インスタグラムアカウントを持っていない企業をみると「なぜ使わないの?」と思ってしまう方もいるほどではないでしょうか?

こんにちは、久我です。インスタグラムもかつてはいろいろと物議を醸したこともありましたが、今では幅広い世代が楽しめるSNSになっていますよね。

でも、そんなインスタグラムにも気をつけるべきリスクがあるんです!そこで今回は、インスタ運用をする上で注意したいリスクや管理のコツなどをご紹介します。

インスタグラム運用のリスク

画像や動画の引用

インスタグラムに写真や動画を投稿すると、勝手に引用されるリスクは高くなります。

インスタグラムの利用規約には「知的財産権を含む他人の権利を侵害する行為(著作権侵害、商標侵害など)は禁止」とされていますが、不特定多数の人が閲覧できるインスタグラムに画像や動画を投稿する以上、引用や無断転載のリスクはあるということは覚えておきましょう。

もし引用してもよいけれどルールを守ってほしいという場合は、「プロフィールやキャプションに明記する」「ハッシュタグで宣言する」という方法で対処しましょう。

プロフィールに明記

利用範囲を表明することは、著作権管理においてもっとも基本的な手法です(たいていは「ご自由に!ぜひ拡散してください」などが多いです)。

たとえば、今や誰もが知るご当地キャラクターとなった「くまモン」も、勝手に使ってよいわけではありません。公式ホームページには「使用するにあたり申請手続きが必要」ということが明記されています。つまり、「誰でも使えるけれど申請が必要」な状態になっているのです。

このように、画像や動画の引用を許可することを「オープンライセンス戦略」と言い、マーケティング手法のひとつとなっています。

企業アカウントを運用する際には、すべての画像や動画を引用NGにするのではなく、プロフィール欄やキャプションに「引用してもよい範囲」を明記するとよいでしょう。

ハッシュタグで宣言

インスタグラムではハッシュタグが独特のカルチャーを形成しています。

そこで、よく見られるのが「#publicdomain」というハッシュタグです。

#publicdomain インスタグラム写真と動画

パブリックドメインは、「個人・商用どんなふうに利用してもOK」「パブリック(人類)の財産だよ」という権利表明のもっとも緩いカテゴリーです。

つまり、その画像を表紙にしてCDジャケットにして販売をしても許されますし、個人がブログに使ってもOKなのです。ただしそれでも、投稿者が人からの画像をパクってパブリックドメインだと言っているケースもゼロではないので、確認は必須です。

あなたのインスタグラム投稿も、「#publicdomainとして使ってOK」という表明をすることで、世界中で利用される可能性はあるわけです。

リスクをあえて「攻め」に使うという考え方ですね。

ハッシュタグに利用の範囲を明記することは、ユーザーの目につきやすいため、プロフィールに書くよりも親切と言えます。

映り込みのリスク

店舗や屋外で撮影した写真を投稿する際は、映り込みのリスクに注意しましょう。

アカウントによっては、店内の様子や屋外イベントの様子などを投稿することもありますよね。そんなとき、お客さまやイベント参加者が写ってしまうのは仕方のないことです。

しかし、肖像権は当然写り込んでしまったご本人にあるので、もし「写ってしまっているので削除してほしい」削除要請があれば対応しなくてはなりません。

また、有名キャラクターや人気のデザインなど、たまたま写ってしまう程度であれば問題ありませんが、あたかもそれがメインであるような投稿は避けたほうがよいでしょう。

もしもお客さまや著作権がほかにあるキャラクターなどが写り込んでしまった場合には、モザイク加工などをして対処することをお勧めします。

個人情報流出のリスク

インスタグラム運用では、個人情報の流出にも気をつけなければなりません。たとえば、上述した映り込みでは背景から場所を特定される恐れもあります。また、お客さまとDMでやり取りをして個人情報をやり取りをした場合、万が一アカウントの乗っ取りに遭った際にお客さまの個人情報が流出しかねません。

個人が特定されるような写真は投稿しない、DMで個人情報になりそうな話はしない、アカウント乗っ取りされないように対策するといったことが必要です。

なお、アカウントの乗っ取りを防ぐ方法は以下の記事でご紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてください。

【重要】インスタグラムの乗っ取りを防ぐ方法とアカウント解除のやり方

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システム上の想定すべきリスク

企業アカウントではあまりないかとは思いますが、インスタグラムでは以下のようなことが起こることも。これにより、「未公開の情報が流出してしまった!」というリスクも起こり得るため、リスクとして覚えておくとよいでしょう。

非公開アカウントでもシェアされる

個人利用などでよく見られる非公開アカウント。これは、承認したフォロワーだけに自分の投稿を見せることができる機能です。友達同士だけで使いたい、などといった利用を想定しています。

写真や動画を非公開にして、承認済みのフォロワーだけが表示できるようにするにはどうすればよいですか。 | Instagramヘルプセンター

企業アカウントにおいては非公開になることはほとんどないと思いますが、「フォロワーだけに情報発信するためにあえて非公開アカウントにしている」「情報公開前は非公開にしておき、情報が公開されたら公開アカウントにする」ということもあるでしょう。

ただ、その画像をフォロワーが勝手に使わない、という保証はありません。後述します有名人の画像流出なども、そういう経路で出回ることが多いようです。リポストなども理論上は可能ですので、非公開アカウントであっても完全な管理はできないと考えたほうがよいでしょう。

他SNSへのシェアで閲覧可能になる

「プロフィールを非公開にしている利用者がInstagramを使ってソーシャルネットワークサイト(Twitter、Facebook、Foursquareなど)に写真や動画をシェアすると、そのネットワーク上で画像が公開され、リンクがアクティブな状態となります。」

引用:他のソーシャルネットワークサイトで写真をシェアするとどうなりますか。 | Instagramヘルプセンター

公式ヘルプには上記のように書かれています。つまり、写真への直接リンクやURLがわかってしまえば、じつは誰でも写真にアクセスできるということなのです。「非公開にしているから大丈夫」ということはないので、公開されたら困る画像や動画は投稿しないようにしましょう。

リポスト(リグラム)のリスク

インスタグラムではTwitterと違い、基本的にはリツイート(他社の投稿をそのまま引用して投稿/自分のフォロワーに転送)はできません。

しかし、それを実現するアプリが登場し、有名モデルや芸能人が使い、広がりをみせています。

誰でも簡単!インスタグラムでリポスト(リツイート)する使い方と活用事例

仕組みとしては、一旦画像をコピー(アカウント名を画像に追加することで配慮)し、その画像を自分のインスタグラムで投稿する、という仕組みです。

これは近年、ショップやブランドでも見られるようになり、引用元を表記する限りは市民権を得てしまったかの様相です。

ただ、その拡散を良しととるか悪ととるかですが、やはり、リグラムされるくらいの画像の品質を上げる、としたほうが精神衛生上もよいかとは思います。

リスク以上にマナーが大切

インスタグラムでは、リスク管理ということ以上に、マナーや節度という空気感を大切にすることが重要です。企業アカウントとしてフォロワーとの関係を良好に保つためにも、以下のことは守るようにしましょう。

疑問や質問にはやさしく対応

すべてのコメントに対応するのは大変かもしれませんが、不満や疑問といったコメントにはやさしく対応しましょう。そしてこちら側に不備があれば、迅速に対応することが大切です。

また、インスタグラム運用をしているとアンチコメントがつくこともあります。その場合も、やさしく丁寧に対応できればよいのですが、その返答に対してさらなるアンチコメントがつくことも。

ファンの方がコメントを読んで嫌な思いをすることもあるので、基本的にアンチコメントには反応しないことが大切です。

リポストするときは投稿者への敬意を忘れない

「ありがとうございます!私達の商品をデコっていただきました!」など、リスペクトをもって紹介するリポストは受け入れられやすいでしょう。

間違っても、あたかも自分の作品であるかのような投稿はしないでください。

フォロワーへの配慮を忘れない

企業としてインスタグラムを活用する以上、どのような画像ならフォロワーに受け入れられるか、ということは常に考えたいものです。

「フォロワーはどのような写真を求めているのか」「フォロワーが求めている情報はなんなのか」ということを常に考えて運用しましょう。

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まとめ

・システム上引用は仕方ない
・拡散前提で活用しよう
・著作権、肖像権、意匠権などの権利を理解しよう

インスタグラムはシステム上、引用もしくはリポストは不可避です。

ビジネスで活用する上ではそれら前提で取り組むほうが前向きと言えるでしょう。その一方、自分たちが冒してしまうリスクについても十分に理解して、迅速に対応するようにしましょう。

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この記事を書いた人

久我晃生

久我晃生

Insta歴3年。 家電メーカー、大手ECに勤めた後、SNS好きがこうじてnotariにジョイン。 趣味はデジカメと旅行。

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