トミタ栞、Instagramがもたらす最新作『SPIN』との意外な繋がり

2012年に音楽情報バラエティ番組「saku saku」の5代目MCに抜擢され芸能界デビュー。以降、その明るく天真爛漫なキャラクターでアーティスト活動を中心に、テレビドラマで初主演、さらにはラジオパーソナリティを務めるなどマルチな才能を発揮しているトミタ栞。

そんな彼女が、石野卓球、スネオヘアー、ROCKETMAN(ふかわりょう)、Ledybeard、ダイスケ(Aqua Timez)ら豪華アーティストとともにワクワク感のある音楽を追い求めたニューアルバム『SPIN』をリリース。カラフルな“トミタ栞ワールド”全開の仕上がりとなった今作を制作する上で、Instagramが思わぬところで音作りに影響を与えてくれたのだそう。

ファッションやネイルなど等身大な投稿が同世代の共感を呼び、女性ファンが急増中のトミタ栞に、Instagramや最新作『SPIN』についてなど、いろいろと話を聞いた。

Instagramを始めたきっかけ

――Instagramを始めたきっかけは?

「スタッフさんに『Instagramが流行っているから始めたほうがいいよ!』って勧められたのがきっかけです。でも、そのころはTwitterをやっていたのでどっちも疎かになりそうで両立出来ないだろうなという自信があったのでためらっていたんですけど……(笑)。面白そうだったのでちょっとやってみようかなという気持ちになって、2015年の10月に始めて、すぐにハマっちゃいました」

――Twitterなど他のSNSとの使い分けはどのように?

「Twitterは写真がなくてひと言だけでもつぶやけるので、告知をすることが多いかなぁ。インスタは写真をあげた後でも編集ができるので、あとで言葉を追加したりすごく気軽な感じで使っています。写真を撮るときにもどっちに載せようかなって考えたり、投稿するときの言葉を考えたりするのも楽しいです」

――Twitterはトミタさんの活動の告知などがメインでInstagramは写真を中心に発信していると。

「インスタの投稿だけを見て “トミタ栞”って何してる子なのか分からなくてもいいかなとわたしは思っているので趣味を中心にあげています。インスタをきっかけに、興味を持ってくれた人がTwitterやホームページを見て『この子歌ってるんだ~』って知ってもらえたらうれしいなって。インスタは素の自分というか、よりプライベートに近いですね」

――インスタでは普段のネイルやファッションなどをよくアップしていますよね。

「正方形に収めて綺麗に見えるインスタっぽい写真を追求したくて、撮るときのアングルを考えたり、楽しみながら編集しています。よくハッシュタグに“インスタっぽい写真”って入れるんですけど、綺麗な景色の写真が撮れたときTwitterに “夕日が綺麗”ってつぶやくのってちょっと恥ずかしい気がして(笑)。でもインスタだとそれが許されるような気がするので、インスタっぽい写真が撮れたらアップしています。写真の色合いを調整したり、フィルターを付けたり、影を付けたり……写真を加工したりするのも超楽しくて」

――アップする際にこだわっていることはありますか?

「ひとつこだわっているのは、全体を見たときの色合いのバランスが同系色ばかりにならないように気をつけています。例えば暗めな写真の隣には黄色のダッフルコートの写真を入れたりとか、色調節でフィルターをかけて赤っぽくしたり……、全体のバランスはこだわっています」

――アップしたネイルやファッションに反響があるとうれしい?

「うれしいです! 投稿してすぐにコメントとかチェックしちゃうぐらいどハマリしてますね(笑)。インスタを始めてからライブに来てくれる女子の数が増えました。コメントもTwitterに比べて女子のほうが多い気がしますね。インスタは自分のやりたいように発信しているだけなので、趣味や好みが同じような同年代の子たちが見てくれているのかも」

――最近の投稿でお気に入りはどれですか?

「最近だとこの写真が気に入っています。全身を撮るのにいつも苦戦していて……マネージャーさんと一緒に居ないときとかは、すれ違う人とかに『すみません! わたしいつもインスタに私服を載せてて……』って頼んで撮ってもらったり(笑)。この写真は、この場所を歩いていたらどうしても撮りたくなって、タイマーで自撮りしたんです。あとは、このネイルの写真ですね。なぜか光の加減や影の感じ、並べ方とかすべてがうまく撮れたショットですごく気に入っています。会議室でネイルを並べて撮っただけなのに、コメントで『しーちゃんいいところに住んでるね』って(笑)」

――コーデ紹介では、キャップやスニーカーをよく取り入れていますね。

「インスタを始めて、わたし服が好きなんだなっていうのを改めて感じました。服を選ぶのに気が付いたら2~3時間経っていることもあって……。基本、自分が着たいものを好きなように着ているだけなので、たまにコメントで『そのコーデはナシでしょ!』って言われる日もあったり、当たりはずれが激しいんです(笑)」

――ちなみに発信する側ではなく見る側としてはどんな風に利用してますか?

「たまたま見掛けた一般の方のアカウントをフォローしたりもしますよ。娘さんの写真をすごくたくさん載せているお母さんがいて、選ぶ洋服のセンスもいいしとにかくその子の笑顔が超可愛くて……今一番会ってみたい子なんで、しょっちゅう見ています。あとは、行きつけの古着屋さんのインスタをチェックしたり。欲しい服があったら買いに行ったり、服の写真の撮り方とかもすごく参考になるんですよ!」

――そんなInstagramは、トミタさんにとってどんなツールですか?

「写真のアルバムだと思っています。それをみんなと共有している日記のような感覚ですね。“この前服何着てたっけ?”って思ったらインスタを見返して服を選べるし、すごく便利です」

ニューアルバム『SPIN』について

――まず2016年の活動を振り返ってみてどんな1年でしたか?

「Ledybeardさんとコラボした『バレンタイン・キッス』のリリースも今年の出来事だったのかと思うと、体感的にすごく長く感じた一年でしたね。3周年ライブとか印象的なことも多かったし、たくさんの人との出会いもあったり、とにかくいろんな経験ができて、自分の中で“トミタ栞”を見直せた一年でした」

――今年のはじめに「ナカイの窓」(日本テレビ系)、「櫻井有吉のアブナイ夜会」(TBS系)などバラエティ番組への出演後の反響の大きさに驚かれていましたが、いま出てみたい番組とかあります?

「有吉さんともう一度共演したいですね。前回は緊張しすぎてテレビを観ていたような感じで会った記憶がないんですよ(笑)。番組放送後にフォロワーが2万人近く一気に増えてびっくりしました。これからもいろんな番組に出てたくさんの人に名前と曲を知ってもらいたいです」

――ニューアルバム『SPIN』は、楽曲の振り幅が広くバラエティに富んだカラフルな印象でした。制作するにあたりテーマやコンセプトはありました?

「今までわたしの曲を聴いたことがないという人にもっと知ってもらいたいという気持ちが毎回あるんですけど、今回はアルバムだし “トミタ栞”という存在にもっと興味を持ってもらうきっかけになるような1枚になったらいいなと思って、いろんな曲調を入れてジャケットも敢えてシンプルなものにしました」

――アルバムが名刺代わりというか、いろんな一面を見せたかった?

「前のアルバムでは大塚愛さんやスネオヘアーさんにプロデュースしていただいて、歌い方の幅も広がって見えてきた部分もありましたけど、今回は結構自分発信で新しい表現の仕方や、こんな歌い方はどうかなとかいろんなことにトライできたと思います。今まで曲のアレンジとかをお願いするときに、思っていることをうまく伝えるのが苦手だったんです。どうしたらわたしのイメージしている音に近付くだろう、リバーブでもないし……とかそういうニュアンスを伝えるのがものすごく難しくて。あるときふと“インスタで写真を加工するときとそっくりだな”って思ったんです。色に深みを出すには影かな? フィルターを弱める? 明度を上げてあたたかみを上げてみようとか……、何だか音作りとインスタの写真加工って同じ作業をしているみたいでそっくりに感じて。『インスタの写真加工で言うと明度をちょっと上げる感じ』みたいなお願いをしてみたり(笑)。伝える方法が新しく生まれたり、自分のしたい方向性が見えるようになったのもインスタの影響がとても大きいです」

――Ledybeardさんとのコラボや石野卓球さんプロデュース、ROCKETMAN(ふかわりょう)さんのアルバムに参加するなど、いろんなアーティストと音に触れる機会も多く刺激を受けたのでは?

「みなさん独自の世界観を持っている方たちばかりだったので、音楽を楽しんでいるなというのをものすごく感じました。音楽をやっているもの同士交流しあえることってすごく素敵なお仕事だなと思いましたし、いろんなアイデアをもらったり教えてもらったり、みなさん刺激的で音楽って楽しいなって改めて感じました」

――そうした経験が今後の曲作りにも活きそう?

「こうしていろんなアーティストの方たちと繋がれることがすごくうれしくて。その人の音楽に触れる機会も増えて、とてもいい経験になりました」

――アルバムタイトル『SPIN』はどんな想いでつけました?

「コレサワさんに曲(M-10『スピン』)をお願いしたときに、わたしがやりたいこととかたくさん話を聞いていただいたんですが、それを受け止めてうまく歌詞にまとめてくれたんです。スピンって本に付いている栞紐のことを指すらしくて、このアルバムは、今までのトミタ栞の歴史と、これから先どんどん新しいことをやっていくトミタ栞とをひと区切りする“スピン=しおり”という意味で、わたしの名前も栞だからって曲のタイトルの由来を聞いたときに“超いいじゃん!”ってすごく気に入って、コレサワさんに“アルバムのタイトルにさせてください”とお願いしました。アルバムタイトルの表記は英語綴りにしていろいろと幅を持たせました」

――そんな想いの詰まった今作を引っ提げて、来年横浜、渋谷、名古屋と初のツアーが決定しています。どんなライブにしたい?

「このアルバムでわたしの歌を初めて聴いてライブに来るという人も多いと思うので、ストレートにバンドサウンドでのパフォーマンスを見てほしいです! ツアーは初めてなので、ひとつひとつのライブを大切にファンと一緒にセットリストを育てていきたいし、とても楽しみにしています。今回のツアーを足掛かりに行ったことのないところでもライブをやってみたいです。それでその土地の美味しいごはんも食べたい(笑)。そのためにもこのアルバムをたくさんの人に手に取ってもらって“トミタ栞”に興味を抱いてくれる人が増えたらいいなと思います」

――ライブで楽しませる自信もばっちりと。

「バンドメンバーが何とかしてくれると思います……というのは冗談で(笑)。心強いバンドメンバーなのもありますが、超楽しいライブになると思うので、アルバムをたくさん聴いてライブに来てくれたらうれしいです。ライブ会場で待ってます!」

Photo by 竹内洋平

2ndアルバム『SPIN』 NOW ON SALE!

トミタ栞
2ndアルバム『SPIN』 NOW ON SALE!

初回生産限定盤(CD+DVD)税別 3,518円
通常盤 税別2,778円

■収録曲(初回生産限定盤・通常盤 共通)
01. 恋な歌
02. バレンタイン・キッス / トミタ栞 feat. Ladybeard
03. 17歳の歌 / るみちゃん★○トミタ栞
04. 300
05. 同じ空の下
06. Lovingly me?
07. カラーFULLコンボ!
08. あいたくちがふさがらない
09. ぽーい
10. スピン

<Bonus Track>
11. あぶりカルビのうた2016 / カルビーズ(トミタ栞&神田莉緒香)

【初回生産限定盤DVD収録内容】
・17歳の歌(ミュージックビデオ)
・バレンタイン・キッス(ミュージックビデオ)
・カラーFULLコンボ!(ミュージックビデオ)

トミタ栞の短すぎて伝わらないかもしれないライブ全曲ダイジェスト映像
・2016.1.31 トミタ栞ライブ2016 ~今回のワンマンは誕生日の前日~
・2016.6.26 トミタ栞3周年記念ライブ ~3年目の栞くらい大目に見てね~

■トミタ栞 SPIN TOUR~はじめてのTOURは横・東・名~
2017年1月29日(日)神奈川・Yokohama Bay Hall
2017年2月1日(水)東京・渋谷CLUB QUATTRO
2017年2月10日(金)愛知・名古屋 池下CLUB UPSET

トミタ栞オフィシャルサイト http://www.tomitashiori.com/
トミタ栞Twitter http://twitter.com/tomita4ori
トミタ栞Instagram http://www.instagram.com/tomita_shiori/

この記事を書いた人

あんどうたつや
エンターテインメント系の記事を中心に執筆。お酒と猫、パ・リーグの某球団をこよなく愛するメタボライター。